不動産投資と株式投資の違いを知る
「人生100年時代、老後資金2,000万円が必要だ」という金融庁からの報告から2年が経ちます。
このニュースに焦り、まとまったお金を投資につぎ込んだ方も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響も相まって、全国民の支出が格段に減っており、2,000万円という数字はすでに破綻しているようです。
当時炎上して話題になったように、2,000万円という数字に惑わされ焦るのではなく、自分の今後の収支をきちんと把握し理解しておくことが大事だということです。
その上で、自分が望む生活水準に対して、必要となる資産や収入が足りない場合は、保有する資産を活用した資産形成・運用を考えていきましょう!ということです。
さて今回はこれから資産形成を行いたいという方に向けて、不動産投資と株式投資の違いについて見ていきましょう!
投資を始めるにあたって
不動産投資
不動産は投資する物件を購入するまでに、物件探しや融資の審査などにそれなりの時間を要します。
そして、ローリスクで購入できる物件を選定することが重要になります。
物件にもよりますが売却には時間がかかるため、すぐに現金化することはできません。
基本的には家賃収入を目的とする中長期の運用が前提にはなります。
またローンを利用することで、少ない自己資金でもレバレッジを利かせた投資を行うことができます。
とはいえここ最近は融資も厳しくなっているため、2~3割の自己資金を求められることもあります。
株式投資
株式投資は証券会社に口座を開設し、口座に入金すればすぐに始めることができますので手軽に始められます。
購入する銘柄の選定は大変ですが、安いものは数千円程度から売買できるため、複数の銘柄への分散投資もしやすいです。
売買もしやすく現金化がしやすいため、急に資金調達が可能です。
しかし、金融機関からの融資を受けることは出来ないため、不動産投資に比べるとレバレッジ効果は小さいです。
価格の変動と流動性
不動産投資
不動産は1日で大きく価格が変動することはないので、資産価値を維持しやすいですが、一獲千金を狙うような投資には向いていません。
とはいえ時代の流れによって価値は変動しますので、もちろん購入や売却のタイミングが重要です。
株式投資
株は価格変動が大きいため、短期間で購入価格の倍になるなど、大きな利益を得ることができる可能性も秘めています。
その分大きな価格変動によって元本割れをするリスクも大きく、値動きが気になると本業にも支障をきたしかねません。
管理と維持
不動産投資
不動産は固定資産税や都市計画税、管理費や修繕費などの維持管理費用が発生します。
とはいえ購入後の賃貸管理や建物管理を管理会社に委託できるため購入後の煩雑な手間を大幅に削減できます。
株式投資
株は保有している間に、不動産投資のような維持管理を行う手間はありません。
しかし急な価格が変動によって損失が出ることがあるという意味では、常日頃の管理が必要なのかもしれません。
節税対策
不動産投資
不動産所得は給与所得などと損益通算ができるので、帳簿上赤字になれば節税効果があります。
株式投資
株式の損は給与所得との損益通算が出来ません。
まとめ
冒頭に話したように、老後資金も視野に入れた資産形成を行っていくという目線においては不動産投資をお勧めします。
不動産の価値は安定していて、物件という現物が残るため、価値が急にゼロになることは考えにくいと思われます。
そして長期間手堅く運用できるため、老後の生活費のことも見据えて投資することができます。
まずは保有している資産があれば、その活用や組み換えなどから始められるのがいいかもしれません。
『戸建賃貸エクリュ』をはじめとした土地活用や資産形成などご丁寧にご説明させていただきます。
土地活用の悩みや、賃貸経営でのご相談などございましたら、ご連絡のほど是非よろしくお願い申し上げます。
ライター:森田 貴大 AM事業部
「素直な心と真摯な対応」
不動産の投資コンサルをメインに、土地活用のご提案として『戸建賃貸エクリュ』の建築に携わっております。
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