【2026年路線価】福岡県は4.2%上昇!上昇エリアと横ばいエリアから読む土地価値

2026年7月1日、国税庁から令和8年分の路線価が発表されました。
福岡県内の平均路線価は、前年と比べて4.2%上昇しています。
土地を所有している方にとって、路線価の上昇は「資産価値が高くなった」という明るいニュースに見えるかもしれません。
しかし、路線価は土地の売却価格を示すものではありません。
相続税や贈与税を計算する際に使われる評価基準であり、土地の保有や相続を考えるうえで、非常に重要な数字です。
そもそも路線価とは何か
路線価とは、道路に面する土地の1平方メートル当たりの評価額です。
毎年1月1日を評価時点として、地価公示価格などを基に、その80%程度を目安に国税局が定めています。
例えば、路線価が「100D」と表示されている道路であれば、基本となる評価額は1平方メートル当たり10万円です。
実際の土地評価では、面積を掛けるだけでなく、土地の奥行きや形状、間口、角地かどうかなどによって補正が行われます。
福岡県は4.2%上昇。ただし前年より上昇幅は縮小
2026年の福岡県内の平均路線価は、前年比4.2%の上昇となりました。
2024年は5.8%、2025年は6.0%上昇していたため、土地価格の上昇は続いているものの、その勢いはやや落ち着き始めたと見ることもできます。

福岡県内で最も路線価が高かったのは、福岡市中央区天神2丁目の「渡辺通り」です。
1平方メートル当たり992万円で、前年から2.5%上昇しました。
次いで、博多駅前2丁目の住吉通りが744万円、西新4丁目の明治通りが160万円となっています。
上昇率トップは春日原駅前通り
県内の税務署別最高路線価で、最も高い上昇率となったのは春日市春日原北町3丁目の「春日原駅前通り」です。
前年の1平方メートル当たり50万円から58万円となり、16.0%上昇しました。
そのほか、北九州市八幡西区黒崎の「ふれあい通り」が10.6%、福岡市早良区西新の「明治通り」が9.6%、久留米市の「西鉄久留米駅前通り」が5.6%上昇しています。

今回の結果からは、天神や博多といった福岡市中心部だけでなく、鉄道駅を中心に生活利便性の高い郊外都市や地域拠点にも、土地評価の上昇が広がっていることが読み取れます。
福岡県内でも上昇していない地域がある
福岡県内18税務署の最高路線価を見ると、14地点が上昇し、4地点が横ばいでした。
横ばいだったのは、北九州市若松区、田川市、行橋市、大川市の最高路線価です。
最高路線価に下落地点はありませんでしたが、すべての土地が4.2%上昇したわけではありません。
また、税務署ごとの最高路線価は、その地域で最も価格が高い道路を示したものです。
駅前や商業地の価格が上がっていても、少し離れた住宅地や交通利便性の低い場所では、横ばいや異なる動きをしている可能性があります。
土地の価値を確認するときは、県全体の平均だけでなく、ご自身の土地が面している道路の路線価を個別に確認する必要があります。
路線価が上がることは良いことだけではない
路線価が上がれば、土地の相続税評価額も上がる可能性があります。
売却を考えている方にとっては資産価値の上昇が期待できる一方、土地を相続するご家族にとっては、将来の相続税負担が大きくなることも考えられます。
特に、長年所有している土地や、現在ほとんど収益を生んでいない土地については、「持っているだけで安心」とは言い切れません。
土地の評価額、固定資産の状況、将来の相続人、現在の収益性を整理し、今後もそのまま所有するのか、売却するのか、賃貸住宅などに活用するのかを考える時期に来ています。
次回は、路線価が上昇する中で土地オーナーが考えておきたい土地活用と、戸建賃貸という選択肢について解説します。
次回の記事「路線価上昇時代の土地活用、福岡で戸建賃貸を検討する理由と注意点」はこちら
ライター:森田 貴大 AM事業部

不動産売買全般と土地活用のご提案として『戸建賃貸エクリュ』の建築に携わっております。
CPM(不動産経営管理士)の理論を基に投資分析を行い、資産運用のお手伝いをいたします。
また、『戸建賃貸エクリュ』だけでなく、お客様の大切な資産である土地を、どう活用していくことが最善なのかを提案いたします。
不動産の購入や売却、資産運用など不動産に関するお困りごとがあれば、是非是非お気軽にご相談ください。
「所持資格」
CPM®(公認不動産経営管理士)/宅地建物取引士/相続アドバイザー
