戸建賃貸の需要と供給のバランスは
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年も一層皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります!
新年1回目のコラムは、改めて戸建賃貸の需要と供給はどうなのかということをお伝えしてまいります。
当然供給不足であれば需要に供給が追い付いていないということに他ならないため、まだまだ土地活用としての戸建賃貸ニーズがあると言えます。
全国における戸建賃貸の供給状況
国土交通省の調査によると、賃貸住宅全体における戸建の割合は約2%程度とされています。
この割合は、マンションやアパートに比べて非常に低い数値です。
多くのエリアで賃貸住宅といえばアパートやマンションが主流です。
戸建賃貸需要の特徴
ファミリー層やペット飼育希望者からの要望が高い
広い生活空間や庭を希望するケースが多く、子どもを育てる環境として戸建賃貸を求める家庭が多いです。
またペット飼育可能な賃貸物件が少ないため、飼育ができる戸建賃貸を選ぶケースがあります。
地方や郊外でのニーズが強い
郊外や地方都市では、比較的安価で戸建賃貸に住むことができるため、戸建賃貸へのニーズが高いです。
一方都心部でも、広い居住環境を求める層や富裕層の間にニーズが存在します。
その他持ち家を購入せず、広い居住環境を求める転勤族にも人気です。
供給が需要に追い付いていない理由
戸建住宅を数件建てるとするならある程度の土地の広さを必要とし、また面積に対する戸数はマンションやアパートに比べると少ないが故に賃料収入が低いため、敬遠するオーナーが一定数いるのも事実です。
戸建賃貸のメリットでもありますが、一度入居者が決まると長期で住んでいただけるため、頻繁に新しい供給が求められる市場ではありません。
そのため供給されている戸建賃貸の多くは築年数が経過しているものが中心で、新築の供給は限られています。
その他ニーズがあるにもかかわらず、供給が追いつかない地域が多いです。
特に都市部では、戸建賃貸よりもマンションやアパートが土地を有効活用できるため、オーナーはマンションやアパートを選ぶことが多いです。
結論として戸建賃貸に住みたいと思っても、物件が少ないため競争率が高くなっているという傾向があるのです。
需要を満たすための対策
貸主側のインセンティブ強化
政府や自治体が戸建賃貸を増やすための補助金や暫定的に提供されれば、供給が増える可能性があります。
しかし、空き家が多い現状では具体化されることは難しいでしょう。
リノベーションや空き家対策
空き家をリノベーションして戸建賃貸として提供することも有効な手段です。
現代の生活スタイルに合わせた設備を整えることで、必要に応じた試みも進んでいます。
また地方では空き家を賃貸物件として再活用するハンドリングも見られます。
特に移住希望者や当面だけ地方に住みたい人を目指した物件が人気です。
まとめ
全国的に見て戸建賃貸の供給は、需要に対して少ない状況が続いています。
リノベーション、空き家活用といった供給策はもちろん、新築での供給増もエリアによっては多分に求められます。
オーナー目線で考えると、戸数が少ないため投資効率が悪いと考える方も多くいらっしゃるかもしれませんが、需要と供給のバランスを考えると安定した経営ができるのは間違いなく戸建賃貸だと思います。
土地活用の悩みや、賃貸経営でのご相談などございましたら、ご連絡のほど是非よろしくお願い申し上げます。
ライター:森田 貴大 AM事業部
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