都心部での土地活用について②~戸建型宿泊施設の稼働率を”公開”~
前回のコラムでは「都心部での土地活用」の方法として、戸建型宿泊施設をお勧めしました。
(前回のコラム抜粋)
「戸建型宿泊施設は、特に家族連れやグループ旅行者に人気があります。
一般的なホテルとは異なり、プライベートな空間を提供するため、宿泊者はストレスを感じることなくリラックスできます。
このような魅力から、戸建型宿泊施設の稼働率は非常に高く、リピーターも多いのが特徴です。
また、長期滞在を希望する旅行者にも対応できるため、ビジネスや観光の目的で訪れる人々にとっても理想的な選択肢となっています。」
そこで今回は本当に稼働率が高いのか、直近半年間(2024年5~10月)の実績データを公開いたします。
稼働率の実績データを公開
まずは下記グラフをご覧ください。
(参照:福岡市中央区・福岡市博多区の戸建型宿泊施設4棟を比較)
2024年5月~10月の半年間を見てみると、ほぼほぼ90%台後半を維持しており、安定して高い稼働率を継続していることが分かります。
また、稼働率が低い月でも87.1%ですので、稼働率が安定していると言えます。
アクセスが良いのは正義
これまでの戸建型宿泊施設は、観光地やリゾートエリアに立地していることが多く、人気があります。
家族や友人同士で快適に過ごすためのリビングや庭があり、キッチンやバーベキュー設備など自炊ができる環境も整っていることが多いので、宿泊者にとって特別な体験を生んでいると言えるでしょう。
しかし、人気の観光地では交通渋滞が発生しやすく、宿泊客が移動する際のストレスになることがあります。
公共交通機関のアクセスが不便な場合もあることはデメリットと言えるかもしれません。
そういう意味で都心部での戸建型宿泊施設はアクセスに優れているため、家族、友人グループ、カップル、ビジネス客など、幅広い客層を獲得することができていると思います。
観光する場所と宿泊する場所は、決して同じである必要はないということです。
まとめ
高い稼働率は、地主(オーナー)様にとって定期的かつ安定的な収益を確保できることを意味します。
投資が安定しているということは、経済の変動や市場の不確実性の影響を受けにくくなります。
円安などの要因により海外からの旅行客が急増している今日でですが、新型コロナウイルスの流行によりインバウンド市場が大幅に縮小したことで、ホテル業界に大きな打撃を与えたあの時期を決して忘れてはいけません。
高い稼働率を維持するためには、顧客満足度の向上やサービスの質の向上などは当然ですが、幅広い顧客のニーズを満たし、様々ある宿泊施設の中で魅力的な選択肢であり続ける必要があります。
それがインバウンド市場に依存しないという、一種のリスク回避に繋がるのかもしれません。
そういった様々な観点から総合的に判断すると、都心部での戸建型宿泊施設は持続可能なビジネスモデルであり、土地活用の可能性を広げたと思います。
ライター:森田 貴大 AM事業部
「素直な心と真摯な対応」
不動産の投資コンサルをメインに、土地活用のご提案として『戸建賃貸エクリュ』の建築に携わっております。
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